社会に役立つ原料に
変える 工場から出る廃棄物を
社会に役立つ原料に
変える
今の仕事に活きている
就職活動では、公務員を含めてさまざまな企業を検討していました。なかでも当社に興味を抱いたのは、他の企業に比べて福利厚生がとても充実していたからです。また、選考を通じて人事担当者の人柄に魅力を感じた点も、入社の大きな決め手になりました。大学では法律を専攻しており、現在の職種とはほとんど関係ない分野だったのですが、実際に仕事をはじめてみると、契約書や覚書、協定書などを通じて法律文書に触れる機会がとても多いです。結果的に学生時代の学びがとても役立っていますね。
私が担当しているのは、製造工場や中間処理場に対して廃棄物の集荷営業を行い、その廃棄物を、粘土や鉄分、石灰などの原料の代替物としてセメントメーカーに搬入する仕事です。扱う品目ごとに担当者が分かれており、自分の担当品目以外の引き合いを頂いたときには、「分かりません」で終わらせるのではなく、積極的に他の担当者に共有するよう心がけています。
安心して働ける環境がある
この仕事の難しさは、リサイクルに関する市況が日々変化すること。これまで廃棄物として扱われていたものが、ある日を境にして商品として扱われるようになったりします。常にアンテナを張り、自分から情報をキャッチしていかないといけません。実力不足で至らない点も多いですが、最近では思いがけないトラブルや取引先からの難しい依頼にも冷静に対処できるようになり、社会人としての成長を実感することが多くなりました。
時には仕事で疲れたり、気分が落ち込んでしまうこともあります。しかしそんな姿を見ると「飲みに行こう」と気さくに誘ってくれる上司や先輩がいる、温かい職場です。福利厚生面でも、借り上げ社宅制度という家賃のほぼ全額を会社が負担してくれる、魅力的な制度があります。学生時代は家賃を捻出するのが大変でしたが、現在は生活の基盤が確保されており、その安心感は何物にも代えがたいですね。
取引先をうまく繋げていく
仕事のやりがいを感じる瞬間は、中間処理場とセメント会社の双方の要求をうまく調整し、新規の取引先からご成約をいただけたときですね。廃棄物の買い取りを希望されるメーカーがあったとしても、買い取った状態のままでセメント工場に搬入できるわけではありません。セメント工場が受け入れ可能な形へ改造するために、中間処理場を挟むケースが多いです。そこで、私がうまく仲立ちをしながら調整し、新たな成約に繋げることができたときは達成感がありますね。
廃棄物の業界では、いまだに昔ながらの「縄張り意識」が根付いています。そのため、まずは廃棄物に関する知見を身に付けたうえで、取引先とのコミュニケーションを通して会話の中から情報を掴み、取引先ごとの商習慣をしっかりと理解することが重要です。そして少ないチャンスを逃さないようにフットワークよく動き、一件でも多くの新規案件を獲得していきたいです。